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[PR]なかなか読む気にならない本をどう読むか

「ジャケ買い」という言葉がある。商品の内容を見ずに、その見た目だけで購入することを意味する(個人の認識である。違ったらすみません)。私はこれを本でよくやる。

表紙の絵やデザインが抜群に好みだと、その時点で買うことはほぼ決定している。念の為あらすじは見る。だが、それが面白そうでもそうでなくても、結果はあまり変わらない。大抵は自分の中で理由を作って自分のものにする。

困るのはその後である。読む気が起きない。内容を求めた訳ではないので当然なのだが、買ってしまうとデザインすらあまり興味が無くなる。そうしてほっぽった本が積み重なっていく。たちが悪い購買者である。

あまりにそれが溜まってくると、罪悪感が出てくる。居心地が悪いので読もうとする。面倒くさい。そんな時、色んな手段を試す。

例えば体を動かす。少し汗をかくと頭が回り、文章が読みやすくなる気がする。ただ運動も嫌いなので、その決心がつくときにはそのまま本を読める気になる。読まないけど。

あえて難しい本を読む。面白くないから5分程度で手放す。その後に溜め込み本を読むと、さっきよりは読みやすいと感じる。上手くいけばそのまま読み続けられる。

漫画を読む。溜め込み本が小説の場合によくやる。物語に慣れてから読もうと言う考えである。大体漫画が面白くなって読み返しとかやりだす。サイトで漫画の情報を調べる。同じ作家や雑誌に興味が広がる。1日が終わる。

ちょっとだけ頑張って読む。最後まで読み切る気はない。読み切らなくても多少進めば許される気がする。1章ぐらいまで読んだ本は結構ある。

大体この辺りを行う。上手くいくこともそうでないこともある。ただ、4番目の策にも似ているが、今を変えるために何らかの行動を起こすことが、免罪符になると感じる節がある。上手くいくかどうかは正直そこまで重要ではない。大事なのは罪悪感をなくすことである。心の調子が伴わなければ生活が面倒になる。それを防ぐために、自分で作った問題を自分でぼんやりさせるのである。

気分転換に本屋に行く習慣を改めるのが一番早いのだが、それはそれで調子が悪い。ジャケ買いもたまに当たりを引くことはあるので、今回こそはと思って買う。宝くじ感覚である。

ちなみに2番目の策に登場する難しい本だが、案外そっちの方にハマることもある。見るからに難しそうで避けていたが、読んでみると面白いパターンである。避けるほど難しそうな本を買うというのも駄目な話だが、たまに起こるその奇跡は結構本気で嬉しい。そんでまた買うのである。やっぱりギャンブルである。