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[PR]VODサービスの歴史に関する基礎知識を解説

現在はスマホ1台で好きな映画やドラマを視聴できるVODサービスが多数展開されています。しかし、当然のことですがこのようなサービスは最初から活発に提供されていたわけではありません。

ではVODサービスが日本国内で普及し始めたのはいつごろなのか?またVODサービスがこれほどまでの大型市場規模に成長できた理由は?今回はこのような疑問を抱える方に向けて、VODサービスの基礎知識や歴史に関するお役立ち情報を解説します。

■VODとは?

VODとはビデオ・オンデ・マンド(Video On Demand)の略称です。ビデオ・オンデ・マンドとは視聴者が希望するタイミングや時間帯にPC、スマホ、テレビなどを用いて映画、ドラマ、お笑いなどの動画を視聴できるサービスのことを指します。

VODは別名「デジタルレンタル」ともいわれているため、一言で説明するとオンラインのレンタルビデオショップのような位置付けです。

ちなみにVODといっても各社が提供するVODサービスは料金体系などが異なるため、VODカテゴリからさらに細分化することも可能です。以下にVODサービスの主な種類をまとめましたのでご覧ください。

VODサービスの種類 主な特徴

AVOD(広告型)

アドバタイジング・ビデオ・オンデ・マンドの略。

広告が挿入される代わりに無料で動画を視聴できる。

SVOD(定額)

サブスクリプション・ビデオ・オンデ・マンドの略。毎月一定の定額料を支払うことで好きな作品を視聴できる。

PPV(都度課金)

ペイ・パー・ビューの略。1作品ごとにその都度課金する仕組み。EST(買い切り型)とTVOD(レンタル型)に分類することができる。

現在のVOD市場は主に3つの料金体系に分かれていますが、そのうちの約7割は定額システムを導入しているSVODで占められています。

■VODサービスの歴史

現在では約2000億円規模の市場ともいわれているVODサービスですが、日本国内ではどのような形で導入されたのか?また、どのようにしてこれほどまでの大型市場に成長したのか?この疑問をVODサービスの歴史年表をチェックしながら解決してみましょう。

●2000年代

日本がVODサービスに取り組み始めたのは2000年(平成12年)ごろといわれています。このころインターネット通信環境は、ADSL(電話回線を利用したインターネット)が一般家庭に普及、さらには2003年に家庭向けの光回線が登場したことで動画配信を行う企業も増加していきました。

2002年には楽天とUSENの共同運営で「Show Time」の運営が開始され、2003年にはYahoo!JAPANが「Yahoo!動画」のサービスを提供。そして2005年にはUSENブロードネットワークスが「GYAO!」を開設されました。

このGYAO!は広告収入によって動画を無料配信できるという、当時では新しいモデルを採用し、注目を集めています。また2005年~2006年ごろはFTTHの登場によって通信速度がさらに向上、高速かつ大容量の通信網の整備がされた時代です。

翌2007年にはインターネットの接続機能を搭載したデジタルテレビ向け動画配信「アクトビラ」が開設され、さらに放送法の改正によってNHKの動画配信事業が認可されるという出来事がありました。

そのNHKは2008年に「NHKオンデマンド」のサービスを開始。2008年はiPhone3Gが発売されたため、PCだけではなくスマートフォンにも対応したサービスを提供する企業も増えていきました。

●2010年代

2010年代になると動画配信サービスを提供したり、買収したりする大手企業が続出。まず2010年にはコンテンツ配信サービス「iTunes Store」において映画作品の配信が国内で開始されます。

さらに2011年には「Hulu」が日本でサービスを提供、携帯事業大手のNTTドコモが「VIDEOストアpowered by Bee TV(現・dTV)」を開始しました。翌2012年にはNTTドコモと同じく携帯サービス大手のauが「ビデオパス」の配信を始めます。

そして2014年には米国企業が運営するHuluを日本テレビが買収し、世界的な大手ショッピングサイトとなるAmazonも「Amazon Prime Video」のサービスを開始。

ちなみにAmazonがVODサービスを開始した2015年には、Netflixも国内に上陸したため、この年は日本における「VODサービス元年の年」ともいわれています。さらに翌2016年にはサイバーエージェントとテレビ朝日の共同運営で「AbemaTV」の配信も開始されました。

■今後のVODサービスについて

前述の多数の大手、有名企業がVODサービスを始めたことにより、2017年には1,850億円であった市場規模が、翌2018年には2,211億円に成長していることがわかっています(※GEM partners調べ)。

またGEM partnersは今後もVODサービスは年平均6.3%で成長し、2023年には3,000億円規模まで拡大する見込みであると発表。このような理由から今後もVODサービスには多数のIT企業や大手企業が参入してくることが予想されます。

■まとめ

今回はVODサービスの歴史に関する基礎知識を解説しました。VODサービスが日本国内で普及し始めたのは、インターネットの通信速度が向上した2000年代に入ってからです。

また、2010年以降のスマホの爆発的普及により、現在は多くの企業がVODサービスを提供するシーンも多く見受けられます。

インターネット全盛の現代社会では、今後もVODサービスの拡大は間違いないともいわれているため、ユーザーは各社のサービスや機能を比較しながら自分に合ったVODサービスを楽しむことも十分に可能です。VODサービスの歴史などに関する疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。